健康に過ごすための一丁目一番地

これまで様々な研究で睡眠不足が子どもの成長を妨げ、肥満の原因となることは明らかになっていますが、日本人の平均睡眠時間は子どもも大人もOECD加盟国中ワースト１位。

2021年にOECDが行った調査では、成人した日本人の１日の睡眠時間は7時間22分で33カ国中33位、各国平均の8時間28分より約１時間短く、同年ブレインスリープ社が３～9歳を対象に行った調査でも、年齢別の推奨睡眠時間との間に最大２時間近い差があることがわかっています。

こういう調査って調査機関や調査対象、被検者の数によってかなり誤差があるので、あくまで目安と考えますが、どの調査結果をみても日本人の睡眠時間は大人も子供も全然足りていないことは疑いようのない事実のようです。

特に最近は、日中に自由時間を得られなかった人が、夜更かしして自由な時間を獲得しようとする「リベンジ夜更かし」なる言葉が生まれ、スマホやネットが普及したことで様々な娯楽が睡眠時間を侵食し始めているようです。

今日は残業して帰りが遅くなったので、その分、睡眠時間を削ってゲームをしよう…。

今日は育児に手間取ってしまった分、夜更かししてサブスクで映画をみよう…。

人は基本的に自分を拘束するものから自由になろうとするので、自分の自由を取り戻そうとする力が働くのはよく理解できますが、健康に過ごすための一丁目一番地は何より睡眠を確保することで、これは何より優先すべきこと。

寝る子どもはタテに育ち…寝ない大人はヨコに育つ。

夜な夜なゲームをしたり、SNSをチェックしたり、流行りのダイエット法を試すより、より重要なのはよく眠ること（実際、僕は生活改善してよく眠るようになってから、特にダイエットしようと試みた訳でもないのに最大時の体重から-14kg減り、寝不足が何よりも太ることを身をもって体験しています…）。

眠ることのプライオリティは何より高く設定すべきです。