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「羽毛ふとん」お気付きの方は少ないと思いますが…
いわゆるステルス値上げについて
最近、安価な羽毛ふとんはSLサイズで中わた量が900gほどしか入ってないものがけっこう出回っています。
通常、「合掛羽毛ふとん」(冬ふとんと肌ふとんの中間のもの)の重量が一般的に800gくらいなので、これはほとんど合掛ふとんに毛の生えた程度。
昨今、羽毛原料や綿花が高騰したせいで、中わたの重量を減らし、化繊生地を使ってコストダウンしているとしか思えません。中わたを減らすとカサが出ないので、超軽量なポリエステル100%生地を使い膨らみが出るようにしているので、気が付かず、前の同じ品質のものが同じ価格で売っていると勘違いして買ってしまう方も多いと思いますが、この物価高の折、以前と同じ価格で同じ品質のものが売られている方がおかしいんです。
本当に良質なダウンであれば中わた量800~1,000g(1.0kg)で十分です。でも、このクラスの羽毛ふとんで1kgを下回ると、さすがに冬ふとんとしては難が出てきます。
要はこれ、羽毛ふとんの「ステルス値上げ」というもの。
通常の製品なら、製造原価に人件費や副資材などのコストを積み上げて販売価格が決まるものですが、この場合、初めに売値ありき。たとえば、29,800円という価格で売ることを決めてから、それに見合うよう製造コストを下げているということ。
当店ではこれを「企業努力」とは思いません。たとえ値段が上がっても、最低限守るべきものがあるからです。
シングルの羽毛ふとんであれば1.3kg、側生地も綿100%のものしか扱いません。
量販店などで扱っているものからすると、決して安くはありませんが、価格は税込64,460円(本体価格58,600円)のものをおすすめしています。