©2023 Tani-Roku Futonya KUGA
ボリューム満点!明治亭『ひれカツサンド』
駅弁にももってこい
17時過ぎに松本を出発し、塩尻北ICから長野道へ、すぐさま岡谷JCTから中央道に入る頃には辺りはすっかり暗くなってました。
もう何十回とこの道を往復したことだろう……。
松本から大阪の自宅までは377キロ、時間にすると休憩を挟み約5時間といったところ。
伊那~駒ケ根~飯田を超えると、長野と岐阜の県境にまたがる全長8.6キロに及ぶ恵那山トンネル…。
その先の中津川から小牧までは長い下り勾配のカーブが続き、夜ともなればけっこう周りの車も飛ばすため、運転歴30年の小生でさえグリップを握る手にもついつい力が入ります。
「尾張一宮PAまであと3km」
小牧JCTから東名~名神に入り、ほっとしたところで、休憩を取ることにしました。
丁度、半分くらいは走ったところで、この先、暫くは平坦な直線道路が続きます。思っていたほどの混雑もなく順調そのもの。この分だと思っていたより早く着けそう…。
トイレを済ませ、自販機で眠気覚ましの缶コーヒー。そろそろアレを食おうかとポリエチレン製のレジ袋をチラと見る…。
アレとは、長野駅ビルMIDORI内の『明治亭』で帰り掛け食べようと思って購入した「ひれカツサンド」 。
しかし、昼間につけ麺中盛りと大餃子を平らげたお腹と相談し、「ひれカツサンド」は着いてからの「お楽しみ」にとっておくことに……。
結局、残り約180キロを2時間ほどで走破。おまちかねの「ひれカツサンド」にありつけたのは夜の11時を過ぎた頃になっていました。
こんな時間に高カロリーなカツサンドを食べるなんて…という自制心も、長距離を走破し“頑張った自分へのご褒美”という大義名分の前に無力と化します…。
「モラルライセンシング効果」…人は何か良い行いをしたり、ちょっと頑張ったと“いい気”になると、その後、極端に自分に甘くなり歯止めが効かなくなってしまうものですが、このときの僕はまさに自分に甘い“許可”を与え、高カロリーなひれカツサンドに特製マスタードをたっぷりと付け、ガブリとかぶりついたのでした…。
空腹と運転の疲れが重なり、思考力も減退したところにこのボリューム満点のカツサンドが五臓六腑、染みわたっていく……。
肉の旨味、ソースの香ばしさ、パンとの相性も抜群!
食べた後すぐ寝ましたが、胃もたれすることなくぐっすりと眠れたのは、長距離運転の疲労だけでなく、きっと良質な油を使っているからに違いありません。
信州に来られて、お帰りの際、駅弁で何を買うか迷ったら、『明治亭』の「ソースかつ丼」弁当と合わせ、この「ソースひれかつサンド」おすすめです。是非!^^
(今回のお話は2018年『眠りの楽屋裏通信vol.58号』に掲載したものです)。
■「明治亭」長野お弁当ショップ
場所/長野市南千歳1-22-6 MIDORI 2F
tel/026-219-1180
営業時間/9:00-20:00 不定休
*同じ駅ビル3階にはソースカツ丼がお店で食べれるレストランがあります。