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スマホ依存とマルチタスク
持ってるだけで脳のパフォーマンスが下がる!?
仕事に集中してたら、スマホが鳴りメール確認、確認した後、すぐに仕事に戻ろうとしても、なかなか集中することができなかった…。
よくあることですよね。
作業の切り替え時に、前の作業への注意が残ってしまった状態のことを心理学では「注意残余」といい、このタスクの切り替えに要する時間は、数十秒~数分間掛かると言われています(状況によって大きく異なるようですが…)。
スマホの登場でメールやSNSからの通知が1日数十回、人によっては数百回もある現代人は、マルチタスクが当たり前になっていて、常に注意残余が残り、何かに100%の集中力をもって打ち込むことが難しくなっています。
じゃあ、スマホをマナーモードにしてポケットに入れ、通知が来ても見ないようにすればいいじゃないかと思ってしまいますが、「見たいけど我慢する」だけで脳のパフォーマンスの10%近くを持っていかれ、集中力や理解力が削がれてしまうことがわかっています。
しかも、やっかいなのがマルチタスク…。
YouTube動画を2倍速で見ながら夕飯の支度、一瞬の隙間の時間にスマホでSNSをチェックする、こんなマルチタスクに長けた人ほど、脳内で報酬系、エンドルフィンやドーパミンなどのホルモンが分泌されるため、「自分はなんて優秀な人間なんだ」と錯覚してしまいますが、脳のパフォーマンスが落ちているのですから、集中力や理解度も当然ガタ落ち…。
さらに、マルチタスクを行うほど、集中力だけでなく、達成感や充実感、満足感、それに幸福感も下がるという研究結果も多数存在します。
メールもSNSもオンラインゲームもYouTubeもサブスクでドラマや映画も…と、現代人はやりたいことがどんどん増えていきますが、それで幸福になるどころか、意に反し、達成感や充実感、満足度、幸福感は下がっていくようです。
最近、マインドフルネスという言葉が脚光を浴びるようになったのもその反動かも知れませんね。一日一日をより充実した毎日にしたいなら、一つのことに集中するシングルタスクに専念、やりたいことの断捨離をするしかないようです。
今回のお話は岡田斗司夫さんのYouTube動画を参考にしました。
この動画を見て、うちの子どもたちには出来るだけスマホを持たせるのを遅らせようと思いました…。