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にんげん vs AI
AI:「人のプロンプトもいらなくね?」
AIの画像生成技術は、才能のある画家やイラストレーターなどの絵描きが何年、何十年、下手すれば一生かけて築き上げてきた技術や技法、独自の個性を一瞬にして再現することができます。
もはや人が手描きで描いたような痕跡を記して生成したり、油絵の立体感も3Dプリンターで再現可能ではないかと思います。
そのうち(というかもはや?)ディープファクトのように本物か偽物かを判別することができないレベルに達し、クリエイティブな作品を大量生産することも可能。
そうなってくると、最終的にはAIが「人のプロンプトもいらなくね?」と判断する時代が到来し、「この技術は一体誰のためのもの?」という問いに直面するのではないかと思います。
今後は、AIが生成した作品と人間がAIの力を借りずに創作した作品は完全に分離され、商業的なイラストレーターという存在は消滅(コスト面で圧倒的に優位なAIが重用されてしまうでしょう…)、あくまで趣味というジャンルに納まってしまうのではないか。
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである」という名言がありますが、偉大な芸術家は、既存の要素を再編集することで創造性や個性を生み出してきました。
そして、それがあたかも人類だけの特権であるかのように考えてきましたが、その分野でもAIに太刀打ちできるはずもありません。
なぜなら、AIは世界中の人間の脳が生み出された膨大な情報(過去からの遺産も引き継いだ)にアクセスできるので、アイデアや創造性という分野でも人はAIの前には圧倒的敗北を喫することになるからです。
もっと言えば、芸術の世界だけでなく、エンタメの世界でもAIに人がプロンプトに指示することなく、人間が楽しめるようなドラマや映画、音楽の楽曲も自動的生成、人の脳内で大量の快楽物質が放出されるような名作をどんどん輩出してしまうんじゃないかと…。
そうなるともはや人はAIの家畜状態ですね…。
「AIって何?」と考えることは、「人間って何?」という問いを我々自身に突き付けることになるようです。
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