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品質表示をよくお確かめください
「水洗い、丸洗いはできません」
最近は大型の洗濯乾燥機が設置するコインランドリーも増えていて、布団の水洗いもコインランドリーで安く済ませる方が多いと思いますが、布団なら何でもかんでも洗えるわけではありません。
特に敷ふとんには注意が必要です。
上の画像は、うちの得意先の寝具店さんがお客さんから廃棄して欲しいと頼まれたもの。
某量販店で購入した化繊(生地・中わた共 ポリエステル100%)の敷ふとんをコインランドリーで洗ったら、中央の固わた(中芯)がグチャグチャになってしまったとのこと。
中わたは三層構造。
表面の二層のわた(巻わた)は、生地と共にキルティングがされているので洗っても問題ありませんが、中央部の固わたは、ただ中央部に「入ってるだけ」でキルティングもされていないため、洗うと、揉まれグチャグチャになってしまったようです。
得意先は、ダメになってしまったふとんの処分と引き換えに、同じ製品のダブルサイズの水洗いの依頼を受けましたが、奇特にも、洗浄して揉まれてもバラバラにならないよう予め13箇所の綴じ(とじ)を施してから洗いに出したそうです。
品質表示には確かに「水洗い、丸洗いはできません」と表示されており、洗濯・漂白・タンブル乾燥・アイロン・ドライおよびウェットクリーニングすべて「不可」になってましたが、一般の方で品質表示まで確認してから洗う人は少ないでしょう。
ポリエステルでつくられたふとんなのに、なぜ、「洗えない」のか不思議に思ってましたが、そういう事情があったようです。ちょっとしたことですが、そこからもコストを最小限に抑えることを優先させてつくられていることがうかがえます。
「ちなみにダブルの敷ふとんの綴じを入れるのにお金もらったんですか?」
「もちろんや、けっこう手間がかかったんやで。300円もうたったわ~(笑)」
「………」
ほんと、ふとん屋さんって人が好過ぎ…。^^
皆さんもふとんを洗うときは、必ず品質表示をよくお確かめの上、洗うようにしてください。
因みに、うちもやってますが、街のふとん屋さんでは大抵、ふとんの水洗いの取次店(業者洗い)を行っています。
コインランドリーで自分で洗うことに不安を感じる方は、お近くの寝具店にご相談ください。
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