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©2023 Tani-Roku Futonya KUGA
「眠りの扉」のこじ開け方
あらゆる眠るための努力は徒労に終わる
ドラマや映画で主人公が困難を乗り越え、絶体絶命のピンチを脱するシーン。
観客はそこに、カタルシスと呼ばれる爽快感と精神的な浄化作用を味わいます。
その感動の源泉は、大きな「ギャップ」(落差)にあります。
たとえば、主人公が暮らす平和な村が、ずっと平和のままではドラマになりません。
そこで、つくり手は物語に深みを与えるため、村を何者かに襲撃させ、壊滅的な被害を与え、平和と破壊という大きなギャップをつくりだし、苦難に立ち向かう主人公の姿をより鮮明なコントラストで描こうとします。
人間の感情や快楽といったものは、大抵、こうした対比から生じますが、実は眠りも例外ではありません。
・映画鑑賞中
・絶対に寝てはいけない大切な会議中
・高速道路の運転中
「絶対に寝てはいけない」という状況下で「眠る」ことの、妖しく恐ろしいほどの快楽は、すべて「眠るまい」と抗うことで生まれる落差から生じるもの。
眠りの扉が固く閉ざされてしまった夜、この快楽を利用しない手はありません。
あらゆる眠るための努力は徒労に終わります。
なぜなら、大抵の人は正反対の努力、「眠ろう」としてしまうから。
「眠ろう」とするのではなく「眠るまい」と抗う…。
「眠りの扉」が固く閉ざされてしまった夜は、是非この方法をお試しください。