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諸刃の剣
時には違法(SELDOM ILLEGAL)
世の中は諸刃の剣であり、どんな善行も行き過ぎると自らを傷つけてしまうことがあります。
例えば、正義感を持つことは大切ですが、それが行き過ぎると他人の言動を許せなくなり、些細なことにもストレスを感じてしまいます(コロナ禍の自粛警察などがいい例ですね)。
真面目さや几帳面さも同様で、完璧を求めすぎると、窮屈になり、かえってストレスを溜め込んでしまいます。
より良い人生を送りたいという思いが、皮肉にも不幸を招いてしまうこともあり、大切なのはバランス感覚ではないかと最近よく思います。
「そこそこ」の正義感や真面目さを意識し, 自分が行き過ぎていると感じたら、「調整モード」を発動させる。
僕の場合、「ETCモード(いい加減・適当・ちゃらんぽらん)」と「ODAモード(大雑把・だいたい・アバウト)」という2つのモードを切り替え、心のバランスを取るように心がけています。
これは、昨年他界した坂本龍一氏が語っていた話にヒントを得たもの。
アメリカの運転免許の教本には、飲酒運転が違法であることはもちろんですが、その後、追記で「SELDO ILLEGAL(時には違法)」という言葉が記されており、その大らかさに感銘を受けた彼は、自身の著書のタイトルにこの言葉を採用しています。
正義感や真面目さが苦痛になっていると感じたら、「SELDOM ILLEGAL」の精神で、心の奥底にある「負」の要素を受け入れてバランス感覚を保つ。
近年は、コンプライアンスやポリコレなどの言葉が多用され、息苦しさを感じることが多くなりました。
でも、これってアトピーのアレルギー抗体反応と似ていて、本来、自分を守るための仕組みが、過剰反応で自分自身を傷つけてしまっているように感じます。
大切なのは、「厳しさ」と「寛容さ」のバランス。
「SELDOM ILLEGAL」の精神で、心の余裕を持ち、自分自身を慈しむことが大切ではないかと思ったりします。
#諸刃の剣 #時には違法 #正義感 #真面目 #几帳面