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「逃げるは恥だが役に立つ」

あなたにとって、眠りとは?

あなたにとって、眠りとは何ですか?

「投資」「快楽」「浪費」…。

眠りをどう捉えるかによって、私たちの日常、そして人生そのものが大きく変わります。

日中のパフォーマンスを向上させ、心身の健康を保つための時間と捉えるなら、それは「投資」

眠ることが何よりの幸福と感じるているなら、それは純粋な「快楽」

一方、「時間の無駄」と考え、眠りを「浪費」と捉える人もいるかもしれません。

でも、私たちは、もっと複雑な感情を睡眠に重ねているのではないでしょうか。

眠りは、心を守るための「逃避」

私たちは強いストレスを感じると、「闘争・逃走本能」という臨戦態勢に入ります。

これは、目の前のストレスとあくまで「戦う」か、「逃げる」かの選択です。

ストレスと「闘おう」とすると、脳は自律神経の交感神経を活性化させ、アドレナリンやコルチゾールといったストレスホルモンが大量に分泌され、心拍数や血圧が上昇し、体は緊張状態が続くため、不眠に陥りやすくなります

一方、心と体を守るための「自己防衛反応」として、無意識に睡眠を求めることがあります。

つまり、ストレスから「逃げる」という選択です。

僕自身、強いストレスを感じれば感じるほど眠くなります。

それは、心がこれ以上傷つかないように、一時的にシャットダウンしようとしているから。

僕にとって眠る時間は、ストレスから一時的に心を守るための大切な時間でもあるのです。

「逃げるは恥だが役に立つ」

日本語には、昔から「不貞寝(ふてね)」という言葉があります。

不満や不機嫌な気持ちを抱えたまま、現実から逃避するように寝てしまうことです。

「やけ酒」や「やけ食い」と同じく、感情の行き場を失った時にとる行動ですが、僕は「不貞寝」こそ、健康上・精神衛生上、もっとも良い行いではないかと考えています。

一時期流行したドラマに、「逃げるは恥だが役に立つ」というものがありましたが、これは睡眠にこそとても当てはまる格言ではないかと考えています。

現実に背を向け眠りに逃げることは、一見恥かしいことのように思えますが、本当はとても前向きな行動だと思えるからです。

心地よい眠りは、ただ逃げるだけでなく、翌日を乗り切るためのエネルギーを充電してくれます。

疲れた体を癒し、明日へ立ち向かう力を与えてくれます。

眠りという名の「逃避」は、決して後ろ向きな行動ではありません。

むしろ、前向きな自分を保つための、大切な自己防衛策。

どうか、強いストレスが襲い掛かり、ベッドでまんじりともしない夜を迎えた時は、躊躇なく、眠りに「逃げて」ください。

眠りは毎晩無料で使える「パニックルーム」。

心がパニック状態に陥ったときに、一時的に自分を守るための大切なあなただけの避難場所…。

そう考えると、眠りに対し、少し違った捉え方ができるのではないでしょうか。

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