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©2023 Tani-Roku Futonya KUGA
一点豪華主義はNG
寝具で大切なのはトータルバランス
最近では敷寝具の説明に「体圧分散」という言葉が多用されるようになりました。
「体圧分散」とは、身体にかかった圧力を分散させることで、マットレスの性能を表す目安として使用されていています。 例えば、上向き寝で寝ると、胸やお尻など身体の出っ張りがあり、重い部分ほど強い圧力が掛かかりますが、敷寝具がいかにその部位に掛かる圧力を分散させるかを表す言葉として使われています。
ただ、この「体圧分散」という概念、要注意なのは、体圧分散に秀でた敷寝具が必ずしも気持ちよく眠れるわけではないということです。
どういうことかと言うと、体圧分散があまりに優れたものは、身体の3分の1ほどが沈み込んで寝返りが打ち難くなるからです。しかも、大抵、そういった敷寝具はウレタンやラテックス素材等からつくられているので、汗の行き場がなくなって背中がムレてしまいます。
敷寝具で言えば、汗の吸湿性と発散性、体圧分散力と支持性(体の重みを如何に支えてくれるか)、保温性と通気性等、トータルなバランスが大切で一点豪華主義はNGなんです。何かに秀でているということは、何かが犠牲になっていることに他ならないからです。