©2023 Tani-Roku Futonya KUGA
「ふっかふか」にだまされないで!
ボリューム感=あたたかさ?
「どうです、このボリューム感!ふっかふかであったかいですよ~」
テレビショッピングなどではよくこんなフレーズがよく使われます。売る側からすると、羽毛ふとんはボリュームたっぷり、ふっかふかな方が見栄えがいいし、あったかそうにみえ売りやすいんです。
しかし、使ってみるとフワフワし過ぎて体にフィットせず、周辺部が沿ってしまい隙間風も入りやすくなり、意外とあたたかくないです。
特に最近の安価な羽毛ふとんでは、原料の高騰でコストを抑えるため入目を減らしているものが多く、中身を減らした分だけ貧相に見えるを防ぐため、超軽量の綿ポリ(綿20%、ポリエステル80%などの混合生地)やポリエステル生地を使って膨らみをもたせていたりします。
本当に良質な羽毛ふとんは、少量でも自分の体温を逃がさず保温し、カラダにピッタリフィットしてあたたかいもの。
最高級品とされるアイダーダックの羽毛ふとんの(当店で扱いはありませんが…)中わた量は0.8kgとかせいぜい1.0kgくらい。少量でまったくカサはありませんが軽くてあたたかいのが特徴です。
要は、羽毛ふとんの品質を左右するのは、「ふっかふか度合」ではないということ。
誤解を恐れずにいえば、産地やダウン率でもなく、いかに良質な成熟したダウンが適量に使われているどうかということにつきます。
「ふっかふか」という言葉に騙されないでください。