©2023 Tani-Roku Futonya KUGA
寝室「以外」ではよく眠れる!?
禁断の果実は密の味…
寝室「以外」ではよく眠れるという方がたまにおられます。
これは、いわゆる【ベッド恐怖症】というやつで、頑張って眠ろうとしてしまう真面目な人に多いです。
一般にこういう人への対処は、「眠れないときは寝床から出る」というのがセオリー。
眠れないままに寝床に居続けると、寝室=眠れない場所と脳が認識し、眠れない時間が長くなるほど、寝室に恐怖感を覚えます。そしてこれがエスカレートすると、電車の中やリビングのソファーではウトウトできるのに、寝室では緊張して目がさえてしまうベッド恐怖症となり、もっと極端になると、運転中には猛烈な睡魔が襲われるのにベッドでは眠れないなんて歪な状態に陥ります。
「寝室では眠れないのに、寝室以外では眠れる」
ふとん屋からすれば、せっかくの布団が勿体ない!という話ですが、、、双方の違いは何なんでしょう?
一言でいうと、それは「眠ろうと」しているか「眠るまい」としているかの違い。
人は、「眠ろう」と頑張るより、「眠るまい」と頑張った方がはるかに眠りに落ちやすいです。眠ろうとするあらゆる努力は大抵徒労に終わります。眠ることに関して【真面目】に捉え、考え込んではダメなんです。
それが証拠に、これまでどんなシーンで強い眠気を感じたか思い起こしてみてください。
・映画館で映画を鑑賞中…
・退屈な授業を受けてるとき…
・お偉いさんを交え大切な会議をしているとき…
・高速道路を運転しているとき…
おわかりですね…。
そうです。これすべて【眠ってはいけない】シーンです。
眠ってはいけないシーンで眠る禁断の果実は密の味、逆に眠らないとけないシーンで無理に眠ろうとするのは苦痛以外の何ものでもないんです。ほんと人間って天邪鬼な生きものですね…。
だから、当店ではベッド恐怖症に陥ってしまった人には、寝室を離れる前に、一度、ベッドで「眠るまい!」と頑張ってみてくださいとアドバイスします。^^