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子どもにスマホ動画をみせない!
スマホの普及と近視の増加
「小さなお子さんには、スマホ動画とかあんま見せない方がいいですよ」
「世界的に近視が増えてて、近視の大きな原因になってると言われていますので…」
先日、5歳のお子様を連れ、得意先のイベントに参加されたお母さんと話していて、そうお話すると…
「えっ、そうなんですか!うちの下の子どもはまさに当てはまってるわ…。思い当たるフシあります…」
意外にスマホの普及と世界的な近視の増加に相関関係があることを知らない方も多いようです。
近視は、眼軸が長くなることによって起こる視力障害。
遠くのものがぼやけてみえるようになるため、近いものをよりよく見ようとするようになり、その繰り返しで、眼軸がさらに長くなり近視が進行すると言われています。
実際にWHOは、2020年に世界の近視人口は25億人を超え、2050年には50億を超えると警鐘を鳴らしています。
さらに言えば、近年、急性内斜視の増加も報告されており、スマホで近くを見続けると、眼を内側に寄せる筋肉が緊張し、内斜視の状態が固定化され、視力に悪影響を与えることも指摘されています。
同じ小さな子どもの子育てをする身として、炊事や掃除、洗濯などの家事をする際、しまじろうやアンパンマンなどの動画をスマホで見せてると、大人しく見入ってくれるのでとってもラク…。その気持ちは痛いほどよくわかります。
うちも以前、子どもにスマホで動画をよく見せていましたので…。
しかし、視力低下のデメリットがあることを知ってから、出来る限りPCの大きな画面で距離をとって見せるように心掛けています。
「どうが、みたいー!」
「あんぱんまん、みたいー!」
「きゅうきゅうしゃ、みたいー!
今でもしつようにねだってきますが…
「いいよー。でも、ちいさいがめんでみたら、め、わるくなるから、あとでおっきながめんでみせてやっから、はやくはみがきしておふろはいろう」
と、言うと、納得して早く済ませるようにようになりました。
・ブル―ライトの光の刺激が交感神経を刺激して眠れなくなる…。
・SNSに没頭するほど、幸福度が下がる…。
・スマホの使用頻度と成績は反比例する相関関係にある…。
近視や斜視以外にもスマホ依存には様々な弊害があることが指摘されています。
もちろん、これからの将来、子どもがデジタル機器をまったく使いこなせなくなるの困りますが、Facebookの開発者マーク・ザッカーバーグ氏も、自分の息子が13歳になるまではSNSを使わせない方針を打ち出し、13歳になった後もSNSの使用制限を掛け、息子には現実世界での人間関係を大切にして欲しい語っているほど。
日本でスマホが普及し始めたのは2008年頃から…。
2011年に保有率は10%、2013年には50%を越え、現在の保有率は90%まで達していますが、逆に言えば、このドラえもんの道具のような便利な代物を人類が使い続けて今後どんな悪影響があるのかまだよくわかっていないというのが本当のところだと思います。
前述したお母さんに、いつ頃からお子さんにスマホを持たせるつもりですか、と質問すると、「遅ければ遅いほどいいんですけどね~~」と心配そうに話していたのが印象的でした。
「賢明なる回避」という言葉がありますが、やはり最低でも中学生に入るまでは子どもに使わせたくないというのが親心というものですね。