睡眠不足は不幸の元

「あ～、ねむ…。きのう４時間半しか寝てへんねん…」

「えっ、４時間半も寝たん！？うちなんか３時間も寝てへんで…」

こんな「睡眠不足自慢」をする光景、見掛けたことありませんか？

ひょっとして、自慢されていたご本人の方もいるかも知れませんが、これは、周囲に忙しさをアピールし、いかに自分が社会的に価値のある人間かを無意識に主張しようとの願望が潜んだ、「多忙崇拝」と言われる考え方で、何の自慢にもなりません。

たとえ年収が100万円上がっても、幸福度はわずか2％しか上がりませんが、十分な睡眠が取れている人は、平均的な人と比べ幸福度が25％高く、ストレスは40％少ないことがわかっています。

睡眠不足が続くと、自律神経が乱れ、頭痛・肩こり・疲労感・冷え性・めまい・便秘・下痢・耳鳴りなどの体調不良に陥り、うつ病になるリスクも20倍も高くなるという研究結果もあります。また、嘘を付いたり、仕事をサボったり、人のせいにするなどの不誠実な行動が増え、精神だけでなく、やがて人間関係をも蝕まれてしまいます。

多くの研究で幸福度と睡眠時間の間に相関関係があることが示されています。

最新の平均睡眠時間と幸福度ランキングでは、フランス人は8.7時間で23位、アメリカ人は7.5時間16位、日本人は6.5時間で47位…。

これだけ何不自由なく安全に豊かに暮らせる国なのに、意外に低いのは、睡眠時間が世界的にワーストワンであることが大きく影を落としているに違いありません…。

睡眠不足は「不幸の元」…睡眠時間を削っても何もいいことはありません。

それでもまだ「睡眠不足自慢」しますか？^^