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「マルチタスク」は不幸の元

必要なのは やりたいことの「断捨離」

サブスクやオンラインゲーム、SNSにライン、YouTube…現代人は睡眠時間を侵食するほど忙しく過ごしていますが、1日は誰にも平等に24時間…。

そこで誰もがやり始めるのが「マルチタスク」と呼ばれるもの。

マルチタスクとは、歩きスマホに代表される複数の作業を同時進行で行うこと。

家事をしながらラインを返したり、ドラマを見ながらSNSの投稿、その最中に来たメールに返信するようなことが日常茶飯事になりつつあります。

でも、たくさんのことを同時進行でこなす人が優秀と思われがちですが、このマルチタスクにはデメリットも多く、注意が必要です。

なぜなら、人間の脳は同時に複数のことを処理しているようで、基本ひとつのことしか出来ないから。結局、頭の中でカチカチと高速で膨大な作業の切り替えをしているだけで、その膨大な切り替えで起こる弊害が指摘されています。

カリフォルニア大の研究では、マルチタスクは注意力が散漫となり、記憶力が低下することが示され、ロンドン大ではIQが低下し、ミスが2倍に増加することに警鐘を鳴らしています。脳が酷使され疲労し、ストレスも増加、マルチタスクは不幸の元になってしまうということです。

このマルチタスクと対極にある概念が「マインドフルネス」と呼ばれるもの。

マインドフルネスとは、今この瞬間に意識を向け、あるがままに受け入れる状態のこと。

ネットやスマホの普及で、色々なことを同時にこなそうとする反動か、最近にわかに脚光を浴び始めた言葉です。

人の充実感や幸福度は、やりたいことが増えるほど下がり、何かに夢中になろうとしても、常に他のことが頭をかすめ、集中できない状態に陥ってしまいます。

それに対し、何か一つのことに集中し、没頭すれば、より効率的に、より健康的に、そして、より幸福感を持って過ごすことができます。

まぁ、僕らも若い頃、テレビを見ながら食事して「ながら族」なんて呼ばれ、揶揄されたものですが、現代人は、5個も10個も同時に複数のことをこなそうとしているんですから、脳が悲鳴を上げるのも無理もありません…。

3歳になるうちのせがれも、最近はYouTube動画を見たがりますが、ちょっとつまらないと直ぐに「これ、ちあう、こっち!」と、他の動画を見たがり、集中力や忍耐力が養われていないのではないかと切実な問題として受け止めています。

これに歯止めを掛けるのは、自分の意思で選択肢を強引に捨て去る、やりたいことの断捨離を行うしかありません。やりたいことを絞り、何か一つのことに没頭し、マインドフルネスをつくりだす。さらに言えば、それで開いた時間を活用し、しっかりと眠ること。

それが人生に充実感や達成感、幸福度を上げるための一番の方法ではないかと思います。